【1歳・2歳の寝かしつけ】「昼夜逆転」を卒業させた魔法のルーティンと寝かしつけのコツ

はじめに:地獄の「1歳~2歳半昼夜逆転」を乗り越えた実体験

「うちの子は寝ない子だ」と諦めていませんか?

 

私は長女が1歳から2歳半までの約1年半、地獄のような「昼夜逆転」生活を送っていました。フルタイムで働きながら、娘の寝かしつけが終わるのは翌朝5時。睡眠時間2時間で仕事に行く毎日です。

 

「眠れていない人間は鬱状態に近い」――まさにその通りで、常に気持ちが不安定で涙が止まらない、追い詰められた日々でした。

 

この記事では、そんな私が「睡眠導入剤に頼る寸前」から、娘を「寝る子」に卒業させることができた具体的なルーティンとコツを、包み隠さずお伝えします。1歳・2歳児の夜泣きや寝ぐずに悩むすべてのママ・パパに、希望の光となれば嬉しいです。

 

1. 地獄の昼夜逆転生活が始まった背景(なぜ寝てくれなかったのか)

娘が1歳になる頃に昼夜逆転が始まった背景には、当時の私の生活環境と、早すぎる仕事復帰のストレスが深く関わっていました。

産後4ヶ月でのフルタイム復帰と環境のストレス

長女が生後わずか4ヶ月で無理をしてフルタイムに復帰しました。どうしても入社したい会社の募集がこの時期しかなかったため、不安でいっぱいでしたが無理をしてしまったのです。当時はまだ保育園に入れず、日中は同居する義母に預けていました。

会社から帰宅後は、娘の寝かしつけまでの21時までフルスピードで家事をこなしていました。義両親と同居していたため、夫の帰りが遅いこともあり、家事に手を抜くことができず、精神的な負担が非常に大きかったです。

1歳頃~昼夜逆転が本格化し、母の体がダウン

会社に所属して1年弱が経ち、私が仕事に慣れてきた1歳頃から、娘は夜になると目がらんらんと輝き始めます。布団に横にならず、いつまでも一人で遊んだりお喋りを続けたり。

私が出勤する直前の翌朝5時頃にやっと眠りに落ちる、という生活が始まりました。

  • 定番の対策も効果なし: 昼間に外(散歩や公園)でたくさん遊んでもらったり、寝室を真っ暗にしたりと定番の対策は試しましたが、全く改善されませんでした。
  • ママの限界: 睡眠時間約2時間で仕事に行く毎日は続き、約1年弱の昼夜逆転生活でついに私がダウン。ひどい寝不足から神経が興奮状態になり、仮眠さえできないという苦しい状態に陥りました。病院で睡眠導入剤を利用した睡眠指導を受けながら、なんとか騙し騙し仕事に行く日々を過ごしました。

 

眠れていない状態の人間は鬱状態に近く、常に気持ちが不安定で追い詰められます。眠る娘の横で「母である私がしっかりしなければ」と誰にも弱音を吐けず、ただただ涙を流すことしかできませんでした。

※夜通し寝ない娘の相手は私だけで、義両親は朝方に眠る孫や日中の元気な孫しか見ていなかったため、この辛さが理解されなかったのも苦しさの一因でした。夫は休みの日には代わって夜の面倒を見てくれていたため、娘の大変さを理解してくれていたことが唯一の救いでした。

 

2. 専門家のサポートで試したこと(漢方治療の導入)

約1年間近く昼夜逆転が続いたため、私は専門家に頼ることにしました。

1歳半健診での相談と「漢方薬」の開始

1歳半健診で正直に状況を保健師さんに相談したところ、すぐに小児科での相談を勧められ、受診しました。

医師と相談し、漢方薬を試すことになりました。

漢方服用と夜の関わり方の見直し(1歳8ヶ月頃)

漢方薬は独特な味があるため、ジュースやココア、アイスなどに混ぜて毎日飲ませるのが、また一つのストレスでした。

漢方服用開始からしばらくは目に見える効果はなかったものの、この頃から、小児科の医師にアドバイスされた「夜の関わり方」を徹底しました。

  1. 晩御飯は寝る3時間前には終わらせる
  2. 寝る2時間前にはお風呂に入る
  3. 無理に寝かしつけようとはしない
  4. 親がイライラした態度で接しない
  5. 子どもが求めていたら一度しっかりと相手をする

仕事で疲れ切っていましたが、私は「親がイライラしない」「しっかりとスキンシップを取る」という点を特に意識しました。眠くてイライラが態度に出そうでも深呼吸をし、優しくお話したり、抱きしめて背中をポンポンしたりして、娘の気持ちが落ち着くように努めました。

 

3. 昼夜逆転を卒業させた「3つの転機」と「魔法のルーティン」

約1年半続いた昼夜逆転生活は、複数の要素が重なることで一気に改善しました。特に効果的だった「3つの転機」と、そこから生まれた「魔法のルーティン」を紹介します。

転機1:2歳での保育園入所と細切れ睡眠の獲得

娘が2歳の4月から保育園に入所しました。入所後3ヶ月くらいは、新しい環境への興奮からか夜泣きがひどい時期もありました。

しかし、この頃から「漢方の効き目」「日中の刺激」が相乗効果を生み始めたのか、夜泣きはするものの、細切れで少しずつ寝てくれるようになりました。1〜2時間寝て、30分夜泣きをしてまた眠りに入る程度。

たった1〜2時間でも、私にとっては「寝てくれた」という事実が嬉しくて、涙が出たのを今でも覚えています。

転機2:2歳半での新居への引っ越し(環境の激変)

最も大きな転機となったのが、娘が2歳半頃の引っ越しです。

以前は義両親と同居していたため、寝る直前までリビングでTVがついており、大人がいつでも構ってくれる環境でした。これが、娘の「交感神経(活動モード)」を夜遅くまで刺激し続けていたのだと気づきました。

新居では、寝る前の環境を徹底的に変えるルーティンを作り直しました。

転機3:魔法のルーティン構築(副交感神経を優位にする)

昼夜逆転を卒業させた「魔法」とは、「交感神経から副交感神経(休息モード)への切り替えを意識的に助ける」ための生活リズムの徹底でした。

時間帯行動昼夜逆転解消のポイント
〜18:00晩御飯終了胃腸の消化活動(交感神経)を寝る3時間前に終える。
19:00〜リビングの照明ダウン居間の照明をダウンライトや間接照明に切り替え、光の刺激を減らす。TVは消す。
19:30お風呂開始一時的に体温を上げ、その後体温が下がるタイミングで眠気を誘う。
20:30寝室へ移動**布団の上で静かに過ごす**。絵本の読み聞かせやスキンシップで落ち着かせる。
21:00消灯・就寝決まった時間に静かに寝る環境を整える。


最も重要なコツは「環境作り」と「継続」です。

  1. 照明の調整: 夜7時以降は極力暗くし、神経を落ち着かせました。
  2. 電子機器の遮断: TVやスマホの光を寝る1時間前には遮断しました。
  3. 体温リズムの活用: お風呂で上がった体温が下がり始めるタイミング(入浴後約90分)と、神経が休息モードに切り替わる時間を合わせるように調整しました。

この「漢方の効き目」「保育園での活動」「新居でのルーティン」の相乗効果で、長女はぐっと夜泣きが減り、まとまって寝てくれる「寝る子」に卒業してくれました。

 

まとめ:諦めないで。夜は必ず来ます

1歳、2歳で昼夜逆転が続くと、「いつまでこの生活が続くのか」「私の育て方が悪いのか」と自己肯定感が著しく下がります。私も、睡眠導入剤が必要になるほど追い詰められました。

でも、安心してください。

子どもの成長、専門家のサポート、そして親が整える「環境と愛情」が揃えば、必ず状況は改善します。

 

経験者からの切実なアドバイス

今思えば、昼夜逆転が始まった時に「まだ1歳だし眠りが不安定な時期だよな」なんて悠長に構えていないで、「おかしいな」と思った時点ですぐに小児科に相談しに行けば良かったと後悔しています。夫も「もっと早く小児科に行っていればよかった」と今でも言います。

初めての育児はそこに気づけないことが多いですが、健診で小児科受診を勧めてくれた保健師さんには本当に感謝しています。

もしあなたが私と同じように辛い状況にあるなら、まずは「親が休むこと」を最優先に考えてください。そして、このルーティンを試しながら、お子さんと一緒に眠れる夜が来るのを待ちましょう。

世の中の、私と同じように昼夜逆転の子供に悩む全ての人にこの記事が届いて、誰かの解決の糸口や、救いになったら嬉しいです。